五輪真弓「恋人よ」を、ピアノ伴奏として弾いた記録。音と音の間や、消えていく余韻を意識しながら弾いてみた。その中で、この楽曲がもつ切なさにも、自然と意識が向いていった。

五輪真弓「恋人よ」|使用した楽譜とYouTube動画

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五輪真弓「恋人よ」|楽曲の基本情報

「恋人よ」は、1980年8月に発売された五輪真弓のシングルで、通算18枚目の作品にあたる。
作詞・作曲はいずれも五輪真弓自身が手がけている。

1980年前後は、シンガーソングライターが自作曲で存在感を示していた時代にあたり、本作もその流れの中で発表された。
発売後、長く支持され続け、現在も五輪真弓の代表曲の一つとして位置づけられている。

日本国内にとどまらず、ベトナム、香港、韓国、ロシアなど海外でもカバーされ、楽曲として国や言語を越えた広がりを持っている。

小さな舞台裏|ピアノ収録の記録

録音日は2021年1月6日。
結果的にテイクは5回重ねることになった。思っていたより、簡単ではなかった。

音符の数が少なく、間をどう保つかが想像以上に難しい。
原曲では弦楽器が音を伸ばし続け、旋律を支えている。一方で、ピアノの音は鍵盤を離れた瞬間から、少しずつ減っていく。その違いが、そのまま課題として立ち上がってきた。

ピアノ一本で弾くこと自体に、そもそも無理があったのではないか。そんな考えが一瞬よぎった。
だけど、テイクを重ねるうちに、問題は条件ではなく、自分の弾き方にあると感じるようになった。

間の扱い、音の置き方、余韻の残し方。
どれも特別なことではないけれど、簡単ではない。最終的には、自分の課題として引き受けるしかなかった。

そう整理したところで、この日の収録を終えた。

まがもたず
こまったもんだ
こいびとよ