《最初から今まで》は、ドラマ『冬のソナタ』を象徴する中心的なメインテーマだ。
物語の核である“記憶・喪失・再会”が、この曲を通して繰り返し可視化され、放送当時の空気までも記録している。
今回はこの楽曲をピアノソロで演奏し、使用した楽譜や基本情報とあわせて整理しておく。
使用した楽譜・リンク
使用した楽譜
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はじめから今まで(最初から今まで)「ぷりんと楽譜」
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楽曲にについて
《最初から今まで》《처음부터 지금까지》は、韓国ドラマ『冬のソナタ』(2002年)のために制作されたメインテーマ曲。作曲はパク・チョンウォン(박정원)。ボーカル版では歌手Ryuが歌唱を担当している。
この楽曲は、主人公たちの関係性や物語の転換点に合わせて繰り返し使用され、シリーズ全体の音楽的モチーフとして機能した。構成はシンプルなメロディラインと緩やかな和声進行を軸とし、映像の場面転換や感情の流れを補助する役割を担っている。
放送後は韓国内外で高い認知度を獲得し、多数の編曲・カバーが制作された。ピアノ、オーケストラ、ボーカルなど多様な形式で演奏され続け、韓国ドラマのサウンドトラックを代表する楽曲のひとつとして位置づけられている。日本では、やしきたかじん、てつ&ともの両者によるカバーも制作されている。
小さな舞台裏
いわゆる “これぞ冬ソナ” という一曲。
以前、イントロを弾いただけで、どこからともなくマダムたちが集まってきたことがある。理由はよく分からないが、当時は確かにそういう現象があった。思い返せば、タイタニックが社会現象になった頃にも似たようなことがあった。
この曲は長いあいだ伴奏として弾く機会が多く、ソロで演奏するのは今回が初めてだった。その事実に自分でも少し驚いた。
切なさが古びず、この先も長く残っていく類の曲だと思う。こういう曲が書けたら理想だ。
演奏にはところどころ硬さがあったような気がする。韓国語の歌詞の意味を理解せずに弾いたせいかもしれない。そこは素直に反省しよう。

