コンクール

第7回仙台国際音楽コンクール ピアノ部門予選第3日目レポート

引き続き、ピアノ部門予選第3日目のレポートです。

第7回仙台国際音楽コンクール ピアノ部門予選第2日目レポート引き続き、ピアノ部門予選第2日目のレポートです。 https://auntkokeko.com/the7th-sendai-inter...
第7回仙台国際音楽コンクール ピアノ部門予選第1日目レポート宮城県仙台市。 2019年は03年に一度のコンクールイヤー。 05月25日から仙台国際音楽コンクールピアノ部門の予選が始まる。 「...

第3日目の演奏
05月27日(月)

キム・ドンギュ・レオ(韓国)
KIM Dongyu Leo(Korea)

  • ハイドン:ピアノ・ソナタ ハ長調Hob.XVl:50
  • スクリャービン:幻想曲op.28
  • ブラームス:4つの小品op.119

ピアノはスタインウェイ。

圧倒的な力強さを感じた。
前へ向かうパワーが伝わってきて何だかエネルギーがチャージされたような気がする。

ハン・キュホ(韓国)
HAN Kyushu(Korea)

  • ベートーヴェン:アンダンテ・ファヴォリ ヘ長調WoO57
  • ショパン:バラード第2番ヘ長調op.38
  • ラヴェル:夜のガスパール

ピアノはスタインウェイ。

優しい雰囲気のベートーヴェンだった。
音ひとつひとつがキラキラ輝いていて、まるで高級パールだ。

続くショパンは、やわらか~い音ではじまった。
涙が出そう…。
激しく盛り上がる部分もきっちり計算されている。
熱くなり過ぎず…落ち着き過ぎず…。
リアル鳥肌。感動だ。

そしてラヴェルではまた違った色を感じさせてくれた。
素敵過ぎる…。

ツァイ・ヤンルイ(中国)
CAI Yangrui(China)

  • ハイドン:ピアノ・ソナタ ホ長調Hob.XVl:31
  • スクリャービン:ピアノ・ソナタ第4番op.30
  • チャイコフスキー:四季op.37bis 5月「白夜」、11月「トロイカ」
  • ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲op.35第1巻

ピアノはスタインウェイ。

欠点がないのが欠点だ。人間なのに…。
SF映画に出て来る近未来の地球人かと思った。
全てが完璧なんだもの。
音はつやつや。
エネルギッシュだけれどもコントロールされている。
しかも自然体。
素晴らしい。

ガビス・ライヒェルト(スイス)
Gabiz REICHERT(Switzerland)

  • J.S.バッハ(ブラームス編曲):左手のためのシャコンヌ(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調BWV1004)
  • ハイドン:ピアノ・ソナタ変ホ長調Hob.XVl:52
  • ラフマニノフ:練習曲集「音の絵」第1番ハ短調op.39-1
  • ラフマニノフ:練習曲集「音の絵」第9番ニ長調op.39-9

ピアノはスタインウェイ。

ありあまる勢いが伝わってきた。
そして…
彼の中での自己対話がこちらまで聞こえてくるような気がした。

イリヤ・シュムクレル(ロシア)
Ilya SHMUKLER(Russia)

  • モーツァルト:ピアノ・ソナタ ニ長調K311
  • ラヴェル:夜のガスパール

ピアノはカワイ。

モーツァルトでは前へ前へ…という気持ちが伝わってきた。

続くラヴェルが絶品。
神秘的で深みのあるオンディーヌ。
…と…ここで幻影が…。
ガバ〜っと本当に水の精が出て来たかと思ったわ。

絞首台では響きの変化が丁寧で味わい深かった。

そしてスカルボ。
休符の扱い方がとってもお洒落。
「ハッ」「ホッ」…と…またしてもスカルボの幻影が…。
粋なラヴェルだった。

キム・ジュンヒョン(韓国)
KIM Junhyung(Korea)

  • ヴィトマン:11のフモレスケ第4曲「森の情景」、第11曲「ユーモアと繊細さを持って」
  • シューマン:フモレスケ変ロ長調op.20
  • クライスラー(ラフマニノフ編曲):愛の喜び

ピアノはスタインウェイ。

あか抜けた音が印象的。
しっかりコントロールされていて、かつ、溢れんばかりの気持ちがぐいぐい伝わってくるようだった。

カテリナ・ガラーニチ(ウクライナ)
Kateryna  GARANICH(Ukraine)

  • ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番ニ長調op.10-3
  • リスト:超絶技巧練習曲集 第10曲へ短調S139-10
  • ヒナステラ:アルゼンチン舞曲集op.2

ピアノはカワイ。

黒のアシンメトリードレスがとってもお洒落。
ふわっとした雰囲気ながら、一気にばく進したようなエネルギッシュな印象だった。

樋口一朗(日本)
HIGUCHI Ichiro(Japan)

  • ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長調op.22
  • スクリャービン:ピアノ・ソナタ第5番op.53
  • リスト:グノーの歌劇「ファウスト」のワルツS407

ピアノはスタインウェイ。

スタイリッシュで統制が取れていた。
シンプルな音が色んな想像をかき立ててくれた。
とってもスマートで好印象。

沢田蒼梧(日本)
SAWADA Sohgo

  • シューマン:謝肉祭op.9
  • ドビュッシー:前奏曲集 第2集 第4曲「妖精は良い踊り子」、第5曲「ヒースの草むら」、第12曲「花火」

ピアノはカワイ。

ドビュッシーからスタート。
旨味のある音が心に響いてくる。
次第に気持ちが入り込んでいくのが伝わってきて、こちらの気持ちも高ぶってきた。

フィリップ・ショイヒャー(オーストリア)
Philipp SCHEUCHER(Austria)

  • ベートーヴェン:幻想曲op.77
  • ラヴェル:鏡 第4曲「道化師の朝の歌」
  • リスト:暗い雲S199
  • ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3楽章

ピアノはスタインウェイ。

情景が浮かび上がってくるようなリストだった。
全体的にエキサイティングな印象。
ストラヴィンスキーは純粋に愉しかった。

セミファイナリスト

  • ツァイ・ヤンルイさん
  • 小林 海都さん
  • バロン・フェンウィクさん
  • イリヤ・シュムクレルさん
  • パク・スホンさん
  • 平間 今日志郎さん
  • チェ・ホンロクさん
  • ハン・キュホさん
  • 佐藤 元洋さん
  • キム・ジュンヒョンさん
  • ダリア・パルホーメンコ さん
  • 樋口 一朗さん

終わりに

今回参加されていた若い方々は皆ハイレベルだ。
これまでどれだけどんな努力をしてきたのか?
どういう生活をしてきたのか?
想像すると、ただもう脱帽。

実に濃い充実した3日間だった。

 

第7回仙台国際音楽コンクール ピアノ部門予選第2日目レポート引き続き、ピアノ部門予選第2日目のレポートです。 https://auntkokeko.com/the7th-sendai-inter...
第7回仙台国際音楽コンクール ピアノ部門予選第1日目レポート宮城県仙台市。 2019年は03年に一度のコンクールイヤー。 05月25日から仙台国際音楽コンクールピアノ部門の予選が始まる。 「...