誰もが知っている作品。クラシックの中でも、とりわけ親しまれてきた曲だ。それだけ長く弾かれ、聴かれてきたのには理由があるはず。その理由を意識しながら、あらためてこの曲に向き合った。

ベートーベン『エリーゼのために』|使用した楽譜&リンク

使用した楽譜


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ベートーベン『エリーゼのために』|楽曲の基本情報

《エリーゼのために》は、バガテル イ短調 WoO 59として知られるピアノ独奏作品で、1810年頃に作曲されたとされている。形式はロンド風で、冒頭の主題が反復されながら進行する構成を持つ。拍子は3/8拍子、調性はイ短調で書かれている。

この作品は作曲者の存命中には出版されず、1867年にルートヴィヒ・ノールによって発見・公開された。自筆譜は現存しておらず、ノールが所持していた写譜をもとに出版されたことが知られている。そのため、現在演奏されている楽譜は、ノールの写譜に基づく版が基礎となっている。

規模の小さい作品でありながら、明確な主題と分かりやすい構成を持つことから、教育的な場面でも早くから取り上げられてきた。現在では、ベートーベンのピアノ作品の中でも最も広く知られた曲の一つとして位置づけられている。

小さな舞台裏|ピアノ収録の記録

収録日は2025年4月9日。七つのテイクを重ねた。何度も弾いてきた曲だけれど、いまだに「これが正解」と言えるところには辿り着けていない。

技術的には難しくないと思われがちだが、よく知られている曲ほど、ほんのわずかなミスや迷いもすぐに気づかれてしまう。

拍子を意識していないと、ミ・レ・ミ・レを何回繰り返したのか分からなくなることもある。《エリーゼのために》は、思っているほど簡単な曲ではないと、改めて感じた。

また別の機会に弾いてみよう。そのときには、今とは違う発見があるかもしれない。

簡単と
言われ続けて
まだとおい

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