国語辞典に英和辞典…。
学生時代は教科書とともに重い辞書を持ち歩くのが当たり前でした。
時が流れ、今では電子辞書が主流です。
音楽の世界でも、紙の楽譜から電子楽譜へと移り変わっています。
これまで重い楽譜を持ち歩くのが本当に大変でした。特にベートーヴェンのソナタ集はぶ厚くて重かった(涙)。
だけどもう、そんなストレスとはオサラバです。
電子楽譜の長所と短所
長所
- たくさんの重い楽譜を持ち歩かなくても良いということ。
端末をひとつ持つだけです。身軽です。 - 譜めくりの心配が少なくなったということ。
フットペダルを使ってめくっていきます。
勢い余って楽譜を破いてしまったり、落ちてきたりということはもうありません。
短所
- 常に「充電されているか」気にかけていないといけません。
- 「絶対にフリーズしない」という保証はありません。
故障の可能性もあるということを常に念頭においておかないといけません。
それでも私は「電子楽譜」を使います。
なぜなら…
重い楽譜を持ち歩きたくないからです。
もうコリゴリ…。
また、故障の可能性についても、他人様に譜めくりを頼んだ場合に生じるトラブルと大差がないと思うからです。
端末【iPad Pro】【GVIDO】
電子楽譜を使用するにあたってまず必要なものが『端末』です。
iPad Pro 12.9
大きさ | 高さ280.6㎜、幅214.9㎜、厚さ5.9㎜ |
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重さ | 631g(Wi-Fiモデル)、633g(Wi-Fi+Cellularモデル) |
ストレージ | 64GB、256GB、512GB、1TB |
値段 | (Wi-Fiモデル64GB)111,800円(税別)〜 (Wi-Fi+Cellularモデル1TB)211,800円(税別) |
同胞品 |
|
どのサイズのiPadでも使用できますが、12.9を強くオススメします。
なぜなら、大きい方が見やすいから。
12.9はiPadの中で一番大きなサイズです。横置きにするとA5サイズの楽譜を2枚見開きで見ることができます。
一般的な大きさのA4サイズに比べると楽譜のサイズは小さくなりますが、私にとっては許容範囲なので、このパターンで愛用しています。
GVIDO(グイド)
大きさ | 高さ310㎜、幅482㎜、厚さ6.05㎜ ※使用時 |
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重さ | 約660g |
ストレージ | 8GB |
値段 | 180,000円(税別) |
同胞品 |
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楽譜専用の端末です。A4サイズの楽譜を2画面、見開きで見ることができます。正に画期的な品と言えるでしょう。発売されてすぐ、実物を確かめるべくお店に足を運びました。
さすが‼︎商品自体は素晴らしいものでした。が、お値段「18万円⁉︎」
「じゅ、じゅうはちまんえん⁉︎」
チ───(´-ω-`)───ン
『iPad』では色々なことができます。
一方、
『GVIDO』は楽譜専用でこのお値段…
ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
庶民には手が届きませぬ。
「格差社会」を実感した次第であります。
SONO
(現在開発中)
アプリ【Piascore】【forScore】
Piascore | forScore | |
---|---|---|
書き込み | ○ | ○ |
セットリスト | ○ | ○ |
ページ順の並び替え | ○ | ○ |
楽譜のリサイズ&角度修正 | ○ | ○ |
メトロノーム | ○ | ○ |
Bluetoothペダル | ○ | ○ |
値段 | 無料 | 1.800円 2019年07月時点 |
- 「piascore 」無料アプリにもかかわらず、ここまで親切なアプリはあまり見たことがありません。
- 「forscore 」は有料アプリ(1800円)ですが、「piascore 」と同様、素晴らしいアプリです。
ほぼほぼ同じ機能の2つのアプリです。
が、値段以外で大きく違うことは「forScore 」の方がページをめくった時の動きが「なめらか」に感じるということです。
なので私は主として「forScore 」の方を愛用しています。
しかし「Piascore 」の動きが悪いという訳ではありません。
結局どっちがいいの?という声が聞こえてきそうですね。
最初は無料の「Piascore」を使ってみてはいかがでしょうか?
そしてもし、もっとめくりの動きがなめらかな方がいいなぁと感じるのであれば「forScore 」を購入してみるのも良いかもしれません。
ちなみに私の正直な気持ちは②です。
(値段は購入当時のもの)
- 1200円損した‼︎ほぼ同じ機能なのであれば無料アプリでよかったわ。
- 1200円だったけど満足。決して損したとは感じない。めくる時のなめらかさには代えられないわ。
- 何がなんでも1200円の有料アプリの方がオススメ‼︎世の中無料ほど恐ろしいものはないわ!
フットペダル【iRig Blue Turn】【AirTurn PED Pro】
譜めくりする時、演奏中に手で画面をタップしていけるのであればフットペダルは必要ないかもしれません。
ですが、手だけでは追っつかない場合も多々あります。
そんな時こそ『フットペダル』の出番です。
iRig Blue Turn | AirTurn PED Pro | |
大きさ | 126㎜×93㎜×25㎜ | 153㎜×114㎜×17㎜ |
重さ | 125g | 152g |
電池式/充電式 | 単4電池2本 | USB充電 |
値段 | 9,720円(税込) | 10,584円(税込) |
大きな違いは「iRig Blue Turn」が電池式なのに対して「AirTurn PED Pro」は充電式ということぐらいでしょうか。
使用感については、両方使用してみたところ「大差はない」と感じました。
が、最終的に「iRig Blue Turn」の方を購入しました。
理由は「充電忘れ」の心配を多少なりとも減らすことができそうだと考えたからです。
また、割高に感じる乾電池ですが「充電式電池」を使うことによって割高感が解消されるからです。
終わりに
便利な時代になりました。もう紙の楽譜に戻れません。
欲を言えば…
A4サイズを2画面で見れるように
「iPad Proが2画面になってくれること」
もしくは…
「GVIDOの値段が下がってくれること」といったところでしょうか。
今後に期待したいと思います。