音楽

ライブやコンサートでMCをする時どうすればいい?

 クラシックのコンサートでは基本的に「MC」はありません。
演奏者がステージ上に登場→おじぎ→演奏→おじぎ→退場というパターンがほとんどです。
だけど、カジュアルなコンサートやライブ演奏を行うとなると絶対に避けて通れないのが「MC」です。
演奏活動を行う全てのミュージシャンにとって「必須スキル」と言えるのではないでしょうか。

 話し方

  1. 原稿を書こう
  2. 腹式呼吸を意識しよう!
  3. 視線は満遍なく全体を!
  4. 発音に注意しよう!
これまで何度か「話し方」についてのレクチャーを、直接アナウンサーより受けたことがあります。その全てで共通していた事が上記の4つです。
❶原稿を書こう!
「話し上手は書き上手=書き上手は話し上手。
話の組み立てをしっかり考えて、原稿を書きましょう」とアナウンサーの先生がおっしゃいました。

ちなみに…面倒くさがって原稿を書かずにいたところ、演奏中に「次、何しゃべろう…⁉︎」などと考えてしまい、ド派手にミスをしでかすという大惨事を何度も引き起こすしてしまいました。
原稿作りは大事だと身をもって感じました。

とはいえ「ライブ用に原稿を書くなんてナンセンス。ワザとらしい。」と揶揄された事も事実です。
実際に原稿なしでもスラスラ上手に話せる方も多くいらっしゃいます。

色々な考え方があって良いと思うのですが、もはや私には「原稿なし」という選択肢はありません。
集中力を妨げる原因になりそうだと予想できる事はあらかじめ排除しておきたいのです。演奏に集中したいのです。大惨事はもう懲り懲りなので…。
❷腹式呼吸を意識しよう!
 言わずもがな…というような気もするのですが…。
どうやら緊張すると無意識のうちに呼吸が浅くなっているようです。
 「皆さん、こんにちは‼︎」と元気よく発したつもりが、
 「みぃ~なぁ~さぁ~ん~~こぉ~ん~にぃ~ちぃ~はぁ~」
 ((´д`)) ブルブル…

と情けなく震えたようなヘナチョコ声になってしまったことがあります。

これには共演者もビックリだったようで、必死に笑いをこらえているのが分かりました。
腹式呼吸、大事です。

❸視線は満遍なく全体を!
 とあるライブでのヴァイオリニストさん、演奏は素晴らしいのですが、MCではずっと下を向いている状態…。
一観客として「彼、何か悩み事でもあるのかしら?」と心配になってしまいました。
「人の振り見て我が振り直せ」ですね。
以来『まんべんなく全体に視線を向けること」を心がけるようになりました。
❹発音に気をつけよう!
「半濁音、鼻濁音、サ行、ラ行にとりわけ意識をして、滑舌を良くしましょう。」とのことでしたが…一朝一夕にできることではありません。
地味にコツコツと練習する他なさそうです。

 やってしまいがちな失敗

  •  マイクを持ったまま鼻をすする
  • マイクに口をぶつける
  • マイクを胸の前で両手で持つ
 

マイクを持ったまま鼻をすする
 マイクオン状態で鼻をすすると「ズズズ~ッ」という…美しいとは言い難い音が会場全体に響き渡ります。
花粉の時期は要注意です。
鼻をすする時はマイクをオフにしましょう。
マイクを口にぶつける
「ゴン♪」と鈍い音がして、マイクに口紅が付いてしまいます。
カッコ悪い…。
ですが、防ぐ方法が分かりません。ぶつけないように意識する以外、今のところ考えられません。
マイクを両手で持つ

 やって良いのはアイドルみたいな可愛い子だけ。

失敗ではないけれど気がかりなこと
  • 方言が抜けない
    かえって魅力的なのでは…?
  • 客席が無反応だと得体の知れない空気にのまれてしまう
    「お客さんのいないスタジオでカメラに向かって収録中」と思い込む事で、なんとか切り抜けることができます。客席があまりに無反応だと、どんどん自分で自分を追い詰めてしまうようです。
    まるで批判の矢面に立たされている心境とでもいいましょうか(実際には誰も批判していない)。
    不穏な空気を自ら作り出し、挙げ句の果てに演奏までボロボロ状態…。場の空気に飲まれないためには、自分にとって都合の良いシチュエーションを作り出して、その世界にどっぷり浸る…子どもの頃の「ごっこ遊び」のような「なんちゃって◯◯の世界」が効果バツグンです。

 言葉の事故

  • モルダウ作曲スメタナスメタナ作曲モルダウ
  • 「アリエルと雲丹の仲間たち」→「アリエルとの仲間たち」
  • 「私の名前は◯◯だと思います」→「私の名前は◯◯です
  • 崖っぷちのポニョ」→「崖の上のポニョ」
  • チョロの演奏をお届けします」→「チェロの演奏をお届けします」
全て実話です。
が…プロのアナウンサーや、国際問題の一歩手前まで行くような影響力の強い方々でさえ言い間違うことがあるようです。
もう、しようがないでしょう。人間だもの…。
笑って許してもらいましょ(*^^*)

 まとめ

  1. 原稿を書こう
  2. 腹式呼吸が大事
  3. 視線はまんべんなく全体を
  4. 発音に気をつけよう
  5. マイクを持った時は色々気をつけよう

 ライブ演奏やコンサートにおいて最も重要なのは、もちろん音楽です。

だけど…

話術によって、より音楽の世界を引き立てていくことができれば、もう願ったり叶ったり…。

音楽の練習もさることながら、MCにおいても…その他何事においても…
日々努力が必要なのかもしれません。

こちらの記事もおすすめ!